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お知らせ
コラム
■ 変わりつつある医療過誤事件「第10回(最終回) 医療過誤事件の現状(訴訟3)」
⑶ 医療訴訟の特殊性に配慮した対応とその結果 前回お話した医療訴訟の特殊性に配慮し,医療訴訟ではいろんな対応がなされています。先ず,ミスがあったかどうかを問題にするためにも,実際の診療の経過が明らかにならないと議論になりません。しかも,実際の診療の経過は,やはり医師・医療機...
2019年7月2日
■ 変わりつつある医療過誤事件「第9回 医療過誤事件の現状(訴訟2)」
⑵ 医療訴訟の特殊性 医療訴訟において明らかにしなければならないことは,患者側(原告側)の被害と,医師・医療機関側(被告側)にミスがあったこと(過失),及びそのミスによって患者の被害が生じたという関係(相当因果関係)を明らかにすることです。つまり損害と過失,及び両者の相当因...
2019年6月18日
■ 変わりつつある医療過誤事件「第8回 医療過誤事件の現状(訴訟1)」
医療訴訟の現状 国民の医療に対する期待が膨らむ中で,医療技術が進歩し医療はますます高度化して来ました。これに伴い,現実の診療の場においても,ミスがあったかどうかの判断も益々困難になってきました。このため裁判所は各地の地方裁判所に医事集中部という専門部を設けて,これに対処する...
2019年6月4日
■ 変わりつつある医療過誤事件「第7回 医療過誤事件の現状(訴訟提起以外の選択肢)」
訴訟提起以外の選択肢 示談が成立しなかった場合に訴訟以外の選択肢もない訳ではありません。簡易裁判所で行う民事調停,弁護士会などが行う医療ADR(大阪では民間調停センター),地方裁判所で行う医事地裁調停などです。いずれの手続も,第三者たる医師が手続に関与する方策が取られている...
2018年7月13日
■ 変わりつつある医療過誤事件「第6回 医療過誤事件の現状(示談)」
示談交渉 調査の結果,医師・医療機関の責任追及が可能だと思える事案については,全てのケースについて例外なしに示談交渉をしています。十分に責任追及が可能であるなら,直ぐに訴訟提起すべきで,わざわざ示談交渉をする必要はないのではないかというご意見もない訳ではありません。しかし,...
2018年6月25日
■ 変わりつつある医療過誤事件「第5回 医療過誤事件の現状(調査の方法と立件について)」
カルテの証拠保全 調査に必要なカルテ等を入手するには,以前は,カルテ等が改竄・廃棄される恐れが高いとして,裁判所の証拠保全手続を利用することが一般的でした。しかし,最近では,カルテの改竄が懸念される医療機関(主として開業医や,全面的なカルテ開示に応じようとしない医療機関)に...
2018年6月12日
■ 変わりつつある医療過誤事件「第4回 医療過誤事件の現状(調査)」
弁護士の職務を遂行するに当たっての規律である弁護士職務基本規程第35条には,「弁護士は,事件を受任したときは,速やかに着手し,遅滞なく処理しなければならない。」と定められています。この規程に基づいて,以前は,医療過誤事件であっても,どこがミスなのかも把握しないままに,患者さ...
2018年5月28日
■ 変わりつつある医療過誤事件「第3回 司法の変化(弁護士の変化)」
医師,医療機関側弁護士の変化 医療過誤訴訟の増加に伴い,医師・医療機関側の弁護士にも大きな変化がみられるようになりました。以前は,医療過誤訴訟の医師・医療機関側の代理人を担当される弁護士は,限られた地域医師会の顧問弁護士さんなどが殆どで,医療過誤訴訟を職人的に扱っておられま...
2018年5月14日
■ 変わりつつある医療過誤事件「第2回 司法の変化(裁判所の変化)」
医療の飛躍的な変化,進歩に伴って診療内容が高度化するにつれ,ミスがあったかどうかを最終的に判断する場である裁判も大きく変化してきました。ミスがあったと訴えられた診療科において,どんな疾患が問題になって,それをどんな方法で診断し,どんな方法で治療すればよかったかは,誰かがこれ...
2018年4月23日
■変わりつつある医療過誤事件「第1回 珍しく無くなった医療過誤事件」
昭和54年4月に弁護士登録をして,ひょんなことから1年目から医療過誤事件を扱うようになり,もう39年が経過しました。この間,特に宣伝した訳でもありませんが,途切れることなく医療過誤事件を受任することとなり,手がけた事件総数は既に150件を超えました。この経験を踏まえて,最近...
2018年4月6日
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